なぜ私たちは健康であることを望むのでしょうか?
当たり前ですが、健康であることに越したことはありませんよね。
でも、そもそもなぜ健康でありたいと思うのでしょうか?
そんなところから、始めてみたいと思います。
健康というのは単に病気がないとか、支障、障害があるとかということではありません。
精神的、肉体的、物質的、社会的、すべての面で完全な状態であり調和がとれた状態を言います。
それを本当の健康というふうにWHOでもそう定義付けられております。
私たちは常にいろいろな想いや願い、夢、数え切れないほどのものを持って生活をしています。
自分が望んでいること、これを実現したり手に入れたりするためには条件があります。
その絶対条件がまず健康であるということです。
例えば仕事で成功する、いい業績を残す、あるいはスポーツの世界で成功する、
家族と楽しく過ごすなど、人にはいろいろな想いや願い、夢がありますが、
何か病気を持っていれば、もしそれが叶ったとしても本当に満足することができない、
本当に楽しめないのではないでしょうか?
人は形のあるもの、あるいは物、あるいは状況、立場、こういったものが欲しいわけではなくて、
本当に欲しいのは、そういう望んだものを手にしたときの満足感や嬉しいと思う気持ち、
幸福感を感じる、つまり精神的な面で満足すること。
これを一番求めているのではないかと思います。
病気があると心からの満足が得られない。どんなに欲しいものを手に入れたとしても
本当の満足感を得ることができない、その満足感もすぐに消えていってしまうとすれば、
手に入らないのと同じことではないでしょうか?
生涯もしそういう状況であれば、生涯欲しいものが手に入れられないということになります。
だから私たちは健康であることを望んでいるんですね。
そう考えれば、健康というのは肉体的なことだけではないことがお分かりになると思います。
健康についての大きな誤解
年をとると、誰でも怪我や病気の治りが悪くなってくるというふうに思われています。
しかし私に言わせれば、これは大きな勘違いです。
人には、ホメオスターシスという体を安定した恒常的状態に保とうとする機能があります。
普段このホメオスターシスが完璧に働くように健康な状態を維持していれば、
細胞が古くなって機能を失ってくればどんどん排除されて、
同じ細胞がまた元の健康な細胞になって新しく生まれてくるようになっています。
つまり新旧交代が常に行われています。
だから何もしなくても、年をとるに従って衰えることはないのです。
表面的にはシワが出ることや少々形は変わってくることはありますが、
内臓の機能はすべて若いときと同じ機能を保ちます。
そして、脳も常に情報がどんどん入っていきますから、年とともに機能が上がっていきます。
本来そういうふうにできているのです。
この状態が維持できれば、肉体は衰えない、脳の働きや神経系の働きは確実に伸びていく。
ということは、年とともにさまざまな経験や知識が豊富になるから、
人生は益々楽しむことができるようになってくる。
年をとったら人の厄介になって、多くの人の世話で寂しく苦しみながら
死んでいくのが当たり前と思われている方もいらっしゃいますが、
これはとんでもない間違いなのです。
だから、ホメオスターシスを、健康な状態をいかに維持するかというのが一番大事なことなのです。
生命科学21研究所 理事長
医療コンサルタント
日本マクロビオティック協会 特別講師
細川 順讃(ほそかわ かずひろ)
1948年生まれ。
東西医学、心身医学、食事療法(食養)、伝承医療等を統合した総合的治療法、
健康法である『トータル健康法』を、30年間、現場で研究。
食養と心身コントロール(自己整斉法)をベースに、
根源的な統合健康法の普及・指導を行っている。
多くの企業、団体の顧問・コンサルタントとして多忙な日々を送りながらも、
セミナー講師、講演なども、精力的にこなしている。
著書に「自然健康法」「気と食・驚異のバランスパワー」「食養大全(共著)」など多数。
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