白井の田七人参ができるまで:有機栽培編

白井の田七人参ができるまで:有機栽培編

栽培や植物の育成というのは、ある意味、生命のコントロールに近いものです。
そうすると私たちメーカーは、もっと勉強しないといけません、自分たちが実践しなければならない、それらをメッセージとして発信していく必要があると思います。
植物を育てる過程で人間の都合によって化学肥料や農薬は使われてしまいます。
私たち人間だって美味しいものは無条件に食べたいと思うのと同じで、植物にだって良い土壌でそうしたいという無条件の要求はあると思います。

そのためにどうするのかということだと思うんです。

私たちからお客さまへお渡しできる確実なことは、世界の認定機構が認めたほど安全で効果のある原料を安心して摂取していただけることです。
本物の田七人参を提供することと、安全性の高い原料を使って、日本で製造しているところが大きなポイントだと思います。

有機栽培という栽培方法が蔓延していくと、それは農業方法の改革に繋がり、環境にも繋がっていくことになりますから、きっと、自然との調和への循環に入れるはずです。

「世界が認めた安全」と「卓越した技術力」その1 自社栽培から加工・製造まで一貫して管理しています!
白井の田七人参ができるまで

世界一の安心・安全の田七人参を達成するために、自社農地の選定、無農薬・有機栽培による自社栽培を行っています。土壌そのものの力を最大限に高めるための有用微生物技術や収穫後の天日乾燥も徹底しています。さらに、加工・製造は最も安全な日本国内にて責任を持って管理しています。

その結果、私たちは十数年もの歳月をかけて農法の改善を続け、IFOAM(国際有機運動連盟)認証を取得(注1)することができました。 この認証は田七人参栽培ではもちろん世界初ですが、他の農作物栽培でもほとんど認証されることのないレベルの高いものです。 もちろん国内における有機JAS認証も取得しています。

私たちのお届けする田七人参は、他には決してまねのできない「世界が認めた、世界一安全な田七人参」と自負しています。その理由は、私たちが自ら栽培し、加工から製造まで一貫して管理・運営しているからです。

注1:IFOAM( International Federation of Organic Agriculture Movements)は、有機農業に関する世界最大の国際的な民間組織で、国連の社会経済理事会(ECOSOC)の認定NGOです。

その2 私たちが世界に誇る最高の技術力!
白井の田七人参ができるまで

私たちにとって世界に誇れる最高の技術力という意味は、「普通」の田七人参を創ることです。意外かもしれませんが、普通とは流通などで人間にとって都合の良い大量生産用の田七人参を栽培するのではなく、田七人参にとって都合が良い本来の環境を提供することで自然のままの田七人参が育つ適正なコミュニケーションとサポートを行うことです。

自然の仕組みは、空気、水、土、光を存在するすべての生命に平等に恩恵をもたらしてくれています。私たち人間は、可能な限り他の存在物と同じ生命体だと認識し、自然の生態系の循環と調和したエネルギーを創造する義務があると思います。そして、これからの時代、それを実践していくことを決心して取り組んでいます。


白井の田七人参は、なぜ安心安全なのでしょうか? それは、原料の田七人参が育つ「土地」から、みずからの手で作っているからです。「白井の田七人参」ができるまでのすべての工程を、ご紹介いたします。

世界初、有機認証取得の田七人参

もっとも厳しいといわれるドイツの国際有機運動連盟(IFOAM)認証を取得。田七人参の栽培では世界初のことでした。IFOAMの基準は各国のものよりはるかに厳しく、無農薬・無化学肥料のみならず、土壌・使用する水などあらゆる面で世界最高水準を求められます。

私たちのお届けする田七人参は、他には決してまねのできない「世界が認めた、世界一安全な田七人参」なのです。

農薬の影響を受けない、厳選された栽培用地

有機栽培

中国奥地、雲南省のさらに奥。ベトナムやラオスとの国境近く。 人里離れた標高2000mの高地に栽培用地があります。

他の田七人参の栽培地からも隔離されたこの地を選んだのは、農薬や、農薬で汚染された農業用水の影響を完全に断つためでした。 ほんとうの奥地なので道路もなく、私たちの最初の仕事は道路をつくることでした。

画期的な土壌改善方法を採用

工場他の農薬を使用する栽培地からの悪影響を排除するだけでなく、土壌そのものの力を最大限に高めるため、「有用微生物技術」(※注1)を採用しています。 写真(右)のようなタンクで培養し、土壌に注入するのです。

※注1)有用微生物技術とは、琉球大学の比嘉照夫教授により開発されたものです。
この青い地球には100万種類から1億種類の微生物が存在します。
有機微生物群とは、その中から人間にとって役立つ微生物を集めタンクで5科 10属 80種類以上含まれています。
特に好気性菌を中心とした液中で共存しているのが特徴で、これらの微生物の働きによって土壌や空気、そして水が浄化されます。

甘やかさない栽培方法で強いパワーを持つ田七人参ができる

その1)準備

種および、根部分を有用微生物生物資材の希釈液に浸けます。
有用微生物で発酵させた有機物(米ぬか、油かすなど)と灰を混合して、土に混ぜて耕します。

その2)植苗・栽培

白井田七栽培風景自生の環境に近づけるため、松を植えておいた畑に苗を植えます。松は、直射日光と雨に弱い田七人参を守ってくれるのです。

専用の有機肥料、有用微生物技術を使って、栽培します。
最低限の環境は用意して、甘やかさず育てられた田七人参には、強いパワーが宿ります。

収穫された田七人参が日本へ運ばれるまで

その1)収穫・洗浄・乾燥

収穫後、手作業で洗浄された田七人参を、何度も天日干しします。
防腐剤を使わず製品にするために、大切な工程です。
実は、ほかの栽培地では機械で乾燥をするため、完全には乾かず、防腐剤を使用しているケースが多いのです。

洗浄原料の田七人参

その2)分割・再度洗浄
その3)天日乾燥

天日乾燥

水分を13%に設定して、しっかりと乾燥させます。

その4)選別・調整、そして輸入

専用倉庫で徹底した管理のもと、大切に選別された田七人参が、いよいよ日本へ運ばれます。

その5)製造工場で加工、みなさまのお手元へ

IMGP4208日本国内の工場にて適切な管理のもと、加工・梱包され、みなさまのお手元へお届けいたします。

白井の田七人参は、なぜ安心安全なのでしょうか?

栽培秘話その1 ほかの畑との違い

私たちは10年以上もの歳月をかけ、完全無農薬で、かつどの段階でも農薬や保存料などを入れることのない工程を完成させました。これは、他には決してまねの出来ないことだと自負しています。 その誇りを持って、他の栽培地で行われている農法を「慣行栽培」と呼び、私たちの農法とは区別しています。

慣行栽培と私たちの有機栽培とは、実際にどれほどの違いがあるのか。ご説明したいと思います。

田七人参_花_有機左は私たちの栽培地で咲く、田七人参の花です。 少し変わっていますが、鮮やかな赤色で生命力に溢れています。
その右下の花は、農薬を使っている慣行栽培の畑のものです。 色も形も不揃いで、あまり生育状態が良いと言えません。

健康食品の原料として使われるのは根の部分ですが、花がこの状態では根の状態もあまり良いとは言えないのではないでしょうか。

私たちは、慣行栽培の様子も勉強のため視察しながら、最高の田七人参をつくるために日々努力を続けています。

栽培秘話 その2 信頼関係がくれた奇跡

私は、ご縁あって、田七人参の無農薬・有機栽培を始める決心をいたしました。

田七人参の収穫には3年以上かかります。収穫までに病虫害の被害に遭えば、すべての努力が無駄になります。農薬を使えば病害虫を簡単に駆除できます。無農薬栽培の重要性を、現地の人に納得してもらうのが最初の困難でした。
農薬と化学肥料がありながら、なぜ手間が掛かる自然栽培をしなければならないか、現地の人たちは全く理解してくれませんでした。毎月、現地に行って何度も何度も説明を繰り返し、納得してもらうのに3年以上を要しました。

そんな中、私は、田七人参栽培のために井戸を掘り、貯水場を作りましたが、現地が水不足に陥った時には、地元の人たちに供給したり、栽培地付近は道路が整備されておらず、田んぼの中を歩いている状態でしたが、農作業用道路を整備して開放しました。
今では人々の重要な道路となっています。また、現地の貧しい子供たちが学べるように、学校に教材を寄付してきました。
いつの間にか、無農薬・有機での田七人参の栽培は、現地の人たちにとっても大きな意味を持つ事業となりました。

ある日、奇跡が起きました。
田七人参の農場が、現地政府の住宅地政策により、強制収容されることとなりました。
中国において政府が決定した事に反対はできません。
新しい農場の建設を考え始めた時現地の人たちが、農場を守る反対運動を起こしたのです。
反対運動は暴動にまで発展し、ついに現地政府は住宅地計画を白紙に戻しました。

信頼関係は本当に大事だということと、正しいことを行えば奇跡って本当に起こるんだなとつくづく感じたできごとでした。

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